歩行補助具として欠かせない「杖」
杖本体は長持ちするのですが、杖先のゴムはどうしても劣化してしまう消耗品です。
気にせず使い続けていると知らないうちにツルツルになってしまっていることもあり
定期的に交換しないと滑って転倒につながる危険も!
(実際に患者様や利用者様の中には、かなりすり減った状態で利用している方が多くみられます。)
今回は杖先ゴムの交換時期と取り外し方、ゴムのサイズについて解説します。
杖先ゴムの交換時期
メーカーが推奨している杖先ゴムの交換時期は「半年~1年」です。
もちろん使用頻度や突き方、使用場所によってかなり左右されます。
毎日屋外で使用される方でしたら半年くらいでの交換となるかもしれません。
しかし!あくまでこの期間は目安です!
個人的には使用期間を気にするよりも、しっかりと目で状態を確認することが大切です。
確認するポイントについて解説します。
溝があるか確認する
杖ゴムはすり減っていくとだんだん溝がなくなってしまいます。
この溝がなくなるとツルツルになってしまい、雨や雪で濡れた路面では滑りやすくなってしまいます。
ゴムに亀裂がないか確認する
杖ゴムに亀裂が入っていると杖を突いた際にぐらついてしまったり、スポッと抜けてしまう危険も。
ゴムの端っこが擦れて、丸みをおびていないか確認する
杖ゴムはどうしても角から削れていきます。
そうすると徐々に杖先は丸くなってしまい接地面が小さくなってしまいます。
杖先ゴムの取り外し方
杖先のゴムを外す際は特別な器具は使用しません。
ゴムの取り外し方はなんと「力ずく」です。
①まずは杖ゴムと杖本体をお互い逆方向に捻りながら抜いてみましょう。
それでも抜けない場合は…
②ゴム手袋を装着して同じ方法で抜いてみましょう。
それでもそれでも抜けない場合は…
③杖ゴムを両足で挟んで踏み、杖本体を引き上げてみてください。
これだけやってもダメな場合は購入した業者、販売店に相談してみてください。
杖先ゴムのサイズはどうすればいいの?
杖はそれぞれ太さが違うため、杖先ゴムのサイズも異なります。
正しいサイズのゴムを選択しないとピッタリはまることがありません。
サイズがわからない場合でも簡単に測定できる。
一般的に杖ゴムのサイズは、ゴムの内側の長さ「内径」となっています。
簡単に定規で測れますのでご安心ください。
ゴムがなくなってしまった場合は?
ゴムが取れていても問題ありません。
杖先の外径がゴムの内径にあたりますので、杖先の外径を測定しましょう。
まとめ
杖先のゴムは意外に見落としてしまいがちですが、非常に重要な役割です。
しっかりと定期的に確認して、安全に歩行しましょう。
また、杖のメンテナンスとしても重要な高さの調節について記事にしておりますので参考にしてみてください。
杖は自分の足の一部だと思ってしっかりとメンテナンスしていきましょう!
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