五十肩の予防とリハビリ(活動報告)

介護予防教室

はじめに

先日ですが、我々の活動で五十肩の予防とリハビリと題して講義と運動を行いました。

受講して頂いた方は中高年の女性で、日頃から肩に悩みがある訳ではないけど健康のために学びたいということで受講して頂きました。

講義は肩関節の代表的な疾患である、肩関節周囲炎を中心にお話させて頂きました。

私は実際に日頃から肩関節の疾患に対してリハビリをすることが多いので、どのような疾患でどんなリハビリをするのかをお伝えしました。

五十肩ってなに?

まず五十肩と言うのは、実は正式な病名ではなく一般的に肩が痛い人や硬い人がそう呼ばれる総称なのです。

正式には肩関節周囲炎という病名がつきます。

また、この疾患の特徴として、

痛みが強く出る時期

痛みが和らぎ硬さが強い時期

寛解していく時期

に分かれます。

さらに、この病名がつくには様々な所見を元に診断される必要があります。

・レントゲンで関節や骨に異常がない

・夜間痛がある

・明らかな外傷がない

・肩関節の機能を評価する整形外科テストで陽性

・痛みや可動域制限が日常生活に支障が出る

これらの所見を診て肩関節周囲炎という診断がつきます。

ただ単に肩が痛い、硬いだけでは診断がつくわけではないんですね。

一般的に言う「肩コリ」となにが違うのか聞かれる事があります。

肩コリの正式な定義があるのかわかりませんが、肩関節周囲炎との違いは痛み、特に夜間痛があるかどうかは1つの特徴になります。

単に肩周りの筋肉が張っているだけなのか、肩関節の周囲に炎症があるのか、これらを見極めて医師は診断しています。

年齢では40〜70歳の方が8割を占めていて、性別では女性の方が多いとされています。

どんなリハビリをするの?

今回の会では、肩関節周囲炎の基礎知識や実際の医療現場でどんなことをしているかをお伝えしました。

実際のリハビリ現場では、患者さんの肩の可動域や疼痛(どこが、どんな時に痛むのか)、これまでの経緯、整形外科テストなどを用いて肩関節を評価します。

その評価に基づいて治療を選択するので、これをやればみなさん良くなります!という治療がないのです。

しかしながら、肩関節の動きが硬いと痛みに繋がることが多いため、家でできる肩関節の運動やストレッチをお伝えしました。

運動風景↓

頸部から肩甲骨にかけてのストレッチやタオルを使った体操を直接お伝えさせて頂きました。

今は痛みがなくても、細かく動かしたり見てみると意外にも左右差や違和感があることにみなさん驚かれていました。

肩を痛めないためにできることは?

肩を痛めてしまうと、日常生活や仕事にも支障が出ますし、なによりも活動的になりにくくなってしまいます。

治療することは大事ですが、まずは肩を痛めないようにすることが大切になります。

自身の肩関節がどれほど動くのか、左右差はないか、こういったことを日頃から意識しておかないと気づいた時には悪化している可能性があります。

できるだけ早めに対応できるよう意識し、少しでも痛みや違和感を感じたら整形外科などの医療機関を受診することをオススメします。

今回の活動報告は以上になります(^^)

ありがとうございました!

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